葉脈標本を作ろう!!
こんにちは、児童指導員のK村です。
放課後等デイサービスNiaでは定期的にクラフト企画を開催しています。
工作や描画を通して、子どもたちに表現力・創造力を養ってもらうことがねらいです。
今回は緑地公園で樹木の葉っぱを採取し、葉脈標本作りに取り組みました。
まずはみんなでご近所の錦織公園に移動して、材料となる葉っぱを採取します。
綺麗な葉脈標本を作るためには葉っぱの厳選が必須です。
その条件とは『ぶ厚く硬い』こと。2チームに分かれ、大自然の中で採取開始です。

子どもたちは先生を置き去りに猛スピードで山の中へ駆け出していきます。

どこまで行くねん。
この日は天気にも恵まれ、そのままみんな公園で遊びたがっていましたが今日は標本作りがメインです。
名残惜しそうにしている子どもたちとは目を合わせずNiaに帰りましょう。
葉っぱも様々な種類のものが採取できましたよ。

さて、本日の製作実験でカギとなる薬品は、みなさんのご家庭にもあるパイプ洗浄剤です。
こちらのパイプ洗浄剤を沸騰直前まで加熱し、葉っぱを約20~30分ほど煮込んでいきます。
洗浄剤に含まれるアルカリ成分が葉肉に含まれるタンパク質を溶かし、骨格である葉脈のみが残るという仕組みらしいです。
葉っぱを煮るのに時間がかかるので、その間は学習時間としました。

※葉っぱを煮る際は必ず換気を行いましょう。
葉っぱが緑色から濃く黒ずんできたらちょうどいい頃合いです。
アルカリ溶液から上げて軽く水洗いし、柔らかくなった葉肉を除去する作業です。
歯ブラシや硬い筆でたたきながら、葉脈がちぎれないよう優しく取り除きます。


葉っぱの種類によって、葉肉の溶け方がかなりちがいました。
その中でもサザンカの葉は他の葉に比べると葉脈がしっかりと残り、どの子も上手く作業できていました。

もう一息…!

大成功です。
かなりきれいに葉脈を残すことが出来ました。

さっきまで元気に森の中を走り回っていた子たちとは、同一人物だと思えないほど静かに集中してくれています。
黙々と作業する姿はまるで修行僧のようです…。
早速完成した標本をラミネートしてポストカード、しおりを作りましょう。
子どもたちに好きな色画用紙を選んでもらい、イラストや文字を描き入れてラミネートします。




かなりいい感じで仕上がりました。
着色するとまた雰囲気が出て面白いですね。
以上、葉脈標本作りでした。
今回は理科実験も兼ねたクラフトで、子どもたちも興味を持って参加してくれました。
酸と塩基の単元は高校理科での内容になりますが、子どもたちが将来学習するタイミングで『そういえばNiaでこんなの作ったなぁ…』と少しでも思い出してくれたら嬉しいですね。
身近にある材料で手軽に作ることができるので、ご家庭でも是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。